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Alpha Lens Tip

Sony α700 – DIY focusing screen replacement

Sony α700はα初期の名機ですが、ライブビュー拡大やフォーカスエイド等、MFレンズのピント合わせを楽に行える手段がありません。個人的には、昔の一眼レフにあったマイクロプリズム/180°スプリットスクリーンが好きなので、この機会に自分でフォーカシングスクリーンを入れ替えました。埃の侵入にさえ気をつければ比較的簡単な作業なので、興味ある方は是非お試し下さいませ。

フォーカシングスクリーンは、eBayで20ドル程度で入手しました。”sony 700 focusing screen”で検索すると、たくさん出てきます。注文して約2週間で到着。

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下から内部を見上げたところ。フォーカシングスクリーンは、金属バネ一枚でとめられています。

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交換したいスクリーンの他にも、フォーカスマーカーなどが重なってます。一番手前のスクリーンだけ交換したいので、逆さまにして作業を進めます。

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金属バネと標準のフォーカシングスクリーンを外したところ。スクリーンに傷がつかないよう、プラスティックのピンセットを使います。こちらはフォーカシングスクリーンキットについてきました。良心的。

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スプリットスクリーンを、表裏に注意しつつ元のスクリーンの位置にはめ込みます。店主が購入したスクリーンには、位置合わせの突起がついていませんでした(残念!)ので、位置合わせを慎重に行います。

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あとは金属バネを、指紋や埃や傷をつけないよう、もとの位置にはめ込めばOK。

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スプリットスクリーン特有の◎模様がスクリーンに見えますね。MFレンズのフォーカスはこれで劇的にシャープになりました。簡単安価で効果絶大、オススメの改造です。

 

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Alpha C/Y Contax Lens Vario-Sonnar

Vario-Sonnar T* 4/80-200 – Sign Of Spring: Plum & Cherry

本日は、Aマウントに換装したCONTAX Vario-Sonnar 4/80-200を持って、熱海梅園から糸川沿いの熱海桜まで撮影散歩に出かけて参りました。以下、ハイライトです。

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碍子 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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リードにつながれた猫 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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狸の置物 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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蠟梅(カラウメ) CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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冬至梅 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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唐梅 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

DSC00901ヒヨドリ CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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小梅系 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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青軸系 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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メジロ CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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甘夏? CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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熱海桜 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

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熱海桜 CONTAX Vario-Sonnar T* 4/80-200 + SLT-A37

撮影は全て手持ち、ほとんど全て望遠端(換算300mm)で収めた写真ですが、それなりにシャープに撮れたかな、と思います。フォーカス合わせが大変ですが、それこそオールドレンズ使いの醍醐味(笑)

春の息吹が存分に感じられる、良い撮影散歩になりました。

 

 

 

 

 

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Alpha C/Y Contax Lens Mount Sonnar

Sonnar T* 2,8/85 MMG – Leitax Alpha bayonet

濃ゆい描写で評判のC/Y CONTAX Sonnar 2.8/85。店主の手元にMMGの上玉が入ってきたので、Leitaxのreplacement bayonetにてαマウントに換装してみました。

写真 2013-02-01 09.38.12 午後

マウント面外側のネジ4本を外して、絞りリングごとマウントを引き抜きます。

写真 2013-02-01 09.38.18 午後

写真 2013-02-01 09.38.29 午後

上の写真、中央が取り外したマウント+絞りリング、左上がLeitaxのαマウントです。

次に絞りリングとマウントを分離させます。今回はマウント爪のネジ達3+2本も外す必要がありました。

写真 2013-02-01 09.38.34 午後

絞りリングには小さなスプリングが埋め込まれています。この上に乗った金属玉が絞りのクリックストップを実現する仕組み。スプリングと金属玉はなくしやすいので、気をつけて作業して下さい。

写真 2013-02-01 09.38.38 午後

写真 2013-02-01 09.38.43 午後

上の写真に見えるのが金属玉とクリックストップの穴があいた金属板。どちらも流用します。金属板についているスプリング、ボンド(下の写真の赤い部分)を先の尖った物で慎重に削って、スプリングを金属板から外します。

写真 2013-02-01 09.38.47 午後

写真 2013-02-01 09.38.51 午後

端絞りリングをレンズに戻し、スプリングの上に金属玉を置き、金属板をかぶせます。金属玉がずれたり落ちたりしがちなので、ここも注意深く作業。

写真 2013-02-01 09.38.55 午後

あとはLeitaxのbayonetをネジ4本で取り付け、絞りがクリック感を伴って正常に動作すれば完成です。絞りが動かない・クリック感がない時は、金属玉がずれているか絞りリングが正しい位置にはまっていない(ガイド棒がレンズ側の受けにはまっていない)ことが考えられます。無理して動かさず、もう一度分解して組み直すこと。

写真 2013-02-01 09.39.00 午後

写真 2013-02-01 09.39.04 午後

Sonnar 2.8/85 はかなりコンパクトなレンズです。ボディが小ぶりなα37と組み合わせても、標準レンズと見紛うサイズ感ですね。

写真 2013-02-01 10.31

 

 

 

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C/Y Contax Lens Planar

Planar T* 1,7/50 – Helicoid Lubrication

先日寒冷地で撮影を試みた時に、グリースが固まってしまってフォーカス合わせに難儀しました。なので、この機会にヘリコイドユニットを分解してグリースの入れ替えを行いました。ここに作業内容を記しておきます。

写真 2013-01-30 10.06.50 午後

対象はこちら、軽くて素直な描写、綺麗なボケ味のPlanar 1.7/50 AEJです。

まずゴムリングを使って、レンズ銘板を外します。店主はDIYショップで購入したゴム足を愛用しています。

写真 2013-01-30 10.06.55 午後

銘板を外したところ。3本のネジを外してレンズガードを外しますが、銘板の向きが変わりますので向きには注意。

写真 2013-01-30 10.07.00 午後

レンズユニットが見えました。Planar 1.7/50は、写真で見える3本の黒ネジを外すと、レンズユニットが取り外せる構造になっています。

写真 2013-01-30 10.07.04 午後

続いて裏側を外して行きます。

写真 2013-01-30 10.07.08 午後

4本の黒ネジを外し、レンズマウント部と絞りリングを取り外します。絞りリングにはクリック用の極小金属玉がスプリングの上に乗っています。なくさないよう、細心の注意を払って下さい。

写真 2013-01-30 10.07.12 午後

外すとこのようになります。写真に見える銀ネジ4本を外してストッパーを取り出すと、ヘリコイドユニットの内側(繰り出し側)をひねり出せます。

写真 2013-01-30 10.07.20 午後

写真 2013-01-30 10.07.24 午後

店主のレンズでは、フォーカスが無限位置の時、ヘリコイド内側の位置は上の写真のようになります。組み立て時に正しい位置からひねり込まないと無限が狂います。写真を撮るなどして、気をつけて作業されて下さい。

写真 2013-01-30 10.07.33 午後

店主のレンズでは、写真の位置で、ヘリコイド内側パーツが取り外せます。組み立てるときはこの位置からねじ込むようにすると、無限が合います。

写真 2013-01-30 10.07.39 午後

ここまできたら、各パーツの古グリースを取り去り、新しいグリースをここではごくごく薄く塗って分解の逆順で組み戻します。レンズユニットのはめ込みにはコツがあります(上手に写真が撮れず・・・申し訳ないです)ので、構造を見ながらのんびり作業されて下さい。

レンズが組めたら、フォーカスリングが所望の重さになるまで、グリースを爪楊枝などでヘリコイドに追加して、何度かフォーカスリングを動かして馴染ませる、を繰り返せば完成。グリースを塗り過ぎると一気に重くなってしまうので、少しづつ追加して下さいませ。

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C/Y Contax Distagon Lens NEX

Distagon T* 2,8/28 – Black Cat

友人から、黒猫が上手に撮れないのだけど・・・という相談を受けましたので、手持ちの機材で実験してみました。レンズはCONTAX Carl Zeiss Distagon 2,8/28。25cmまで寄れる優等生です。

黒猫の艶を表現するため、露出補正を使って実験してみます。NEXでは液晶右側コントロールホイールの下側、+/ーと記されているところです。

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NEX-5 + CONTAX Carl Zeiss Distagon T* 2,8/28, F8 露出補正なし

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NEX-5 + CONTAX Carl Zeiss Distagon T* 2,8/28, F8 露出補正 +1.0

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NEX-5 + CONTAX Carl Zeiss Distagon T* 2,8/28, F8 露出補正 +2.0

+2.0はやり過ぎましたね^^; 皆様の機材で色々試してみて、一番艶やかに映る設定を探してみて下さい。ちなみにこの例では、露出補正をかけない写真が個人的には一番好きです。暗い所の階調まで豊かに表現できているのは、流石Distagon。

クローズアップ好きな店主は、出来るだけ近づいて撮影したりもします。

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NEX-5 + CONTAX Carl Zeiss Distagon T* 2,8/28, F8  露出補正なし

猫毛の質感がうまく伝わると良いかな、と思います。しかし・・・黒猫はホコリが目立ちますね(苦笑)

おまけ:

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NEX-5 + CONTAX Carl Zeiss Sonnar T* 3,5/100 露出補正 +0.3

 

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C/Y Contax Lens NEX Sonnar

Sonnar T* 3,5/100 – Old Objects

色乗りの濃さとSonnarらしい解像度の高さで密かな人気(?)のSonnar T* 3,5/100。この銘玉の特徴が良く出ている写真をいくつかご紹介します。APS-Cサイズセンサー搭載機と組み合わせると150mm相当の望遠レンズ、風景切り取りに絶大な威力を発揮。これでもう少し明るければ完璧なのですが・・・

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CONTAX Sonnar T* 3,5/100 AEJ + SONY NEX-5

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CONTAX Sonnar T* 3,5/100 + SONY NEX-5

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CONTAX Sonnar T* 3,5/100 + SONY NEX-5

後の2枚は近所の小学校にて撮影。何気ない風景を切り取っただけなのですが、はっとさせられます。

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Alpha C/Y Contax Lens Planar

Planar T* 1,4/85 – Bird Shooting

先日Planar 1.4/85を持って出かけたところ、フレンドリーな鳩達に遭遇致しました。時間をかけてじりじり近づきながら納めた写真達です、Planarらしい優しい描写をご堪能下さい。

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

この子は足を怪我してました・・・かわいそうに>_<

 

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Alpha Cosina Carl Zeiss Distagon Lens Mount

Distagon T* 2,8/25 ZF – Leitax Alpha bayonet

今回はLeitaxのreplacement bayonet を使い、コシナ製Carl Zeiss レンズをソニーαに取り付ける手順をご紹介します。

改造手順は以下の通りです:

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取り付けにはReplacement bayonet 付属のネジを使います。

SONY DSC絞りレバーの逃げとなるbayonetの切り欠きの位置に注意して下さい。

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オリジナルのネジ3本を外して、ZFマウントを取り外します。

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これがオリジナルのネジ長。

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Leitax bayonet付属のネジは、少し長くなっています。

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オリジナルのマウントを外したところ。

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Leitax replacement bayonet をネジ止めします。

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完成。

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αに装着。見栄えも悪くないです。レンズ先端のハードクローム処理が、いい味出していますね。

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Cosina Carl Zeiss Distagon Lens NEX

Distagon T* 2,8/25 ZF – New Year

明けましておめでとうございます。本年も皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

今回は現在新品で手に入るカールツァイスレンズの一つ、コシナ製 Carl Zeiss Distagon 2,8/25 をご紹介します。この個体は実測で重さ458g。NEXとのマッチングは簡単で、市販のNikon Fマウント-Sony Eマウントアダプターを介して取り付けます。

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SLT-A37 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1,4/85

このレンズ、最短撮影距離は驚愕の17cm、マクロレンズ並みに寄れます。ヘリコイドと絞りの操作感は非常に良好で、良い素材をふんだんに使った作りの良さを感じます。ヤシコンツァイスレンズとは操作方向が反対なので、ご注意を。(店主は特に不具合を感じませんでしたが)

以下、このレンズによるサンプル画像です。

SONY DSCNEX-5 + Carl Zeiss Distagon T* 2,8/25 ZF

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NEX-5 + Carl Zeiss Distagon T* 2,8/25 ZF

絞り解放で近距離にフォーカスを合わせれば、それなりにボケてくれますね。

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NEX-5 + Carl Zeiss Distagon T* 2,8/25 ZF

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NEX-5 + Carl Zeiss Distagon T* 2,8/25 ZF

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NEX-5 + Carl Zeiss Distagon T* 2,8/25 ZF

ランチ撮影での強力な武器になりそう。。。

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C/Y Contax Lens Mount Planar

Planar T* 1,4/85 – Leitax M42 Bayonet on P1,4/85

ヤシカ−コンタックスレンズのソニーアルファマウントバヨネットでお世話になっているLeitaxから、ヤシコンPlanar 1,4/85 MMJ をM42マウントに換装するバヨネットキットが届きました。以下、当方で試してみた結果レポートです。Leitaxで公開されている手順をそのままなぞっておりますので、そちらも参照しつつ進めて頂ければと。

#注意!このキットはMMレンズにのみ対応しています。

まず、ボールベアリングが落下する恐れがあります(後述)ので、トレーなどの上にレンズを置いて下さい。Contaxマウントを留めている外側4本のネジを外します。

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ネジが全て取れたら、絞りリングごと慎重にマウントを引き抜きます。

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次にマウントから絞りリングを外します。曲がった絞りレバーがマウント金具に引っかかっておりますので、壊さないように慎重に。不安な方は、マウント金具も外すとスムーズに外れます(その際は、更に2+3本のネジを外すこと)。

絞りクリックを司っているボールベアリングは、P85では筐体側面に鎮座しています。

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マウントを外した時にこれが落ちるかもしれませんので、ご注意を。ボールにグリスを少量塗布して、元の位置にはめ込んでおきます。

次に絞りリングのレバーを、バヨネットキットに付属のものと入れ替えます。

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現在のネジ位置を記録するために、先の尖った針などで上写真の一番右手のネジ山にそって、ケガキます。

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ケガキ終わったら、絞りレバーを留めているネジ2本を外します。

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絞りレバー比較、左手がキットに付属のレバー。バヨネットに干渉する(曲がった)部分が省かれています。

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新しいレバーを、外したネジ2本を再利用してケガキを参考にしつつ元の位置に装着します。

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もしネジ位置がずれた場合、絞り設定がずれますので気をつけて作業して下さい。

絞りリングをレンズに戻します。側面のボールベアリングを落とさぬよう気をつけつつ、絞りレバーをレンズ側の山形の受けに差し込んで、クリック感を感じる(ボールベアリングにリング内側の絞り設定窪みがはまる)ところまで差し込みます。

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絞りリングを動かしてみて、クリック感とともに絞りが正しく動作すればOK

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あとは、M42バヨネットをネジ穴に合わせてはめ込み、マウントを留めていた4本のネジで取り付ければ完成です。マウントネジは対角線上に少しづつ締め込んでゆき、歪みが出ないように注意の事。

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完成したら、カメラに取り付けます。今回は市販のM42-アルファマウントアダプターを咬ませて、A37と合わせました。

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違和感なく装着できました。