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C/Y Contax Lens Planar

Planar T* 1,7/50 – Helicoid Lubrication

先日寒冷地で撮影を試みた時に、グリースが固まってしまってフォーカス合わせに難儀しました。なので、この機会にヘリコイドユニットを分解してグリースの入れ替えを行いました。ここに作業内容を記しておきます。

写真 2013-01-30 10.06.50 午後

対象はこちら、軽くて素直な描写、綺麗なボケ味のPlanar 1.7/50 AEJです。

まずゴムリングを使って、レンズ銘板を外します。店主はDIYショップで購入したゴム足を愛用しています。

写真 2013-01-30 10.06.55 午後

銘板を外したところ。3本のネジを外してレンズガードを外しますが、銘板の向きが変わりますので向きには注意。

写真 2013-01-30 10.07.00 午後

レンズユニットが見えました。Planar 1.7/50は、写真で見える3本の黒ネジを外すと、レンズユニットが取り外せる構造になっています。

写真 2013-01-30 10.07.04 午後

続いて裏側を外して行きます。

写真 2013-01-30 10.07.08 午後

4本の黒ネジを外し、レンズマウント部と絞りリングを取り外します。絞りリングにはクリック用の極小金属玉がスプリングの上に乗っています。なくさないよう、細心の注意を払って下さい。

写真 2013-01-30 10.07.12 午後

外すとこのようになります。写真に見える銀ネジ4本を外してストッパーを取り出すと、ヘリコイドユニットの内側(繰り出し側)をひねり出せます。

写真 2013-01-30 10.07.20 午後

写真 2013-01-30 10.07.24 午後

店主のレンズでは、フォーカスが無限位置の時、ヘリコイド内側の位置は上の写真のようになります。組み立て時に正しい位置からひねり込まないと無限が狂います。写真を撮るなどして、気をつけて作業されて下さい。

写真 2013-01-30 10.07.33 午後

店主のレンズでは、写真の位置で、ヘリコイド内側パーツが取り外せます。組み立てるときはこの位置からねじ込むようにすると、無限が合います。

写真 2013-01-30 10.07.39 午後

ここまできたら、各パーツの古グリースを取り去り、新しいグリースをここではごくごく薄く塗って分解の逆順で組み戻します。レンズユニットのはめ込みにはコツがあります(上手に写真が撮れず・・・申し訳ないです)ので、構造を見ながらのんびり作業されて下さい。

レンズが組めたら、フォーカスリングが所望の重さになるまで、グリースを爪楊枝などでヘリコイドに追加して、何度かフォーカスリングを動かして馴染ませる、を繰り返せば完成。グリースを塗り過ぎると一気に重くなってしまうので、少しづつ追加して下さいませ。

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Alpha C/Y Contax Lens Planar

Planar T* 1,4/85 – Bird Shooting

先日Planar 1.4/85を持って出かけたところ、フレンドリーな鳩達に遭遇致しました。時間をかけてじりじり近づきながら納めた写真達です、Planarらしい優しい描写をご堪能下さい。

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

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CONTAX Planar T* 1,4/85 MMJ + SONY SLT-A37

この子は足を怪我してました・・・かわいそうに>_<

 

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C/Y Contax Lens Mount Planar

Planar T* 1,4/85 – Leitax M42 Bayonet on P1,4/85

ヤシカ−コンタックスレンズのソニーアルファマウントバヨネットでお世話になっているLeitaxから、ヤシコンPlanar 1,4/85 MMJ をM42マウントに換装するバヨネットキットが届きました。以下、当方で試してみた結果レポートです。Leitaxで公開されている手順をそのままなぞっておりますので、そちらも参照しつつ進めて頂ければと。

#注意!このキットはMMレンズにのみ対応しています。

まず、ボールベアリングが落下する恐れがあります(後述)ので、トレーなどの上にレンズを置いて下さい。Contaxマウントを留めている外側4本のネジを外します。

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ネジが全て取れたら、絞りリングごと慎重にマウントを引き抜きます。

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次にマウントから絞りリングを外します。曲がった絞りレバーがマウント金具に引っかかっておりますので、壊さないように慎重に。不安な方は、マウント金具も外すとスムーズに外れます(その際は、更に2+3本のネジを外すこと)。

絞りクリックを司っているボールベアリングは、P85では筐体側面に鎮座しています。

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マウントを外した時にこれが落ちるかもしれませんので、ご注意を。ボールにグリスを少量塗布して、元の位置にはめ込んでおきます。

次に絞りリングのレバーを、バヨネットキットに付属のものと入れ替えます。

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現在のネジ位置を記録するために、先の尖った針などで上写真の一番右手のネジ山にそって、ケガキます。

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ケガキ終わったら、絞りレバーを留めているネジ2本を外します。

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絞りレバー比較、左手がキットに付属のレバー。バヨネットに干渉する(曲がった)部分が省かれています。

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新しいレバーを、外したネジ2本を再利用してケガキを参考にしつつ元の位置に装着します。

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もしネジ位置がずれた場合、絞り設定がずれますので気をつけて作業して下さい。

絞りリングをレンズに戻します。側面のボールベアリングを落とさぬよう気をつけつつ、絞りレバーをレンズ側の山形の受けに差し込んで、クリック感を感じる(ボールベアリングにリング内側の絞り設定窪みがはまる)ところまで差し込みます。

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絞りリングを動かしてみて、クリック感とともに絞りが正しく動作すればOK

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あとは、M42バヨネットをネジ穴に合わせてはめ込み、マウントを留めていた4本のネジで取り付ければ完成です。マウントネジは対角線上に少しづつ締め込んでゆき、歪みが出ないように注意の事。

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完成したら、カメラに取り付けます。今回は市販のM42-アルファマウントアダプターを咬ませて、A37と合わせました。

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違和感なく装着できました。

 

 

 

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C/Y Contax Lens NEX Planar

Planar T* 1,4/85 – 祭りの風景

Carl Zeiss 使いならば一度は手に入れてみたい、Contax Carl Zeiss Planar 1.4/85をご紹介します。店主の持ち玉は実測で605g。大口径ハイスピードレンズらしく、ガラスと金属の塊といった風情です。NEXと組み合わせると、このようなバランスになります:

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余談ですが、C/Y Carl Zeiss レンズはどれも美しい外装で、最新のデジタルカメラと組み合わせても違和感なく収まる、と店主は勝手に思っております。。。モノ好きとしては見栄えも非常に重要。

お祭り見学にPlanar 1.4/85を携えて出かけた時の写真がこちら。あいにく当日は曇天だったので発色に見るべきところはありませんが、場の空気感が伝わると良いかな、と。

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NEX-5 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1.4/85

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NEX-5 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1.4/85

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NEX-5 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1.4/85

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NEX-5 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1.4/85

この銘レンズ、絞り解放でのフォーカシング(特に近距離)は至難の技ですが、それがまた面白さでもあり。Planarのボケ味を存分に堪能して頂ければと思います。

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C/Y Contax Lens NEX Planar

Planar T* 1,7/50 – 看板

Palo Altoの街で見かけた看板たち

 

NEX-5 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1.7/50  絞り解放

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NEX-5 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1.7/50  絞り解放

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C/Y Contax Lens NEX Planar

Planar T* 1,7/50 – カリフォルニアの空と壁

旅行のお供は軽くて扱いやすいレンズということで、Planar 1.7/50 を持ち出す事が多いです。

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NEX-5 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1.7/50

店主の愛玉はAEJ(前期モデル)で、重さは実測187gしかありません。

このレンズ、標準レンズの帝王 Planar 1.4/50 の陰に隠れて知名度が低いのですが、実に使いやすい。Planar族の一員らしく、アウトフォーカスに向かって溶けてゆくボケが秀逸です。

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NEX-5 + Contax Carl Zeiss Planar T* 1.7/50

難点は最短撮影距離が0.6mなので小物撮影に向かないのと、作りが少しだけ安っぽいところ、くらいです。ガンガン使えるお散歩レンズとして、もし機会があれば考慮してみて下さいませ。